はじめてのDTM

目次

  • はじめに
  • DAWの話
  • 周辺機器
  • プラグイン
  • 番外編~コンピュータの話
  • 総まとめ

はじめに

DTM(デスクトップミュージック)という単語だけ知っていたものの、DTMについてまったくの初心者であった私は「コンピューターで音楽を作りたい!」という想いを引っさげてネットの海に漕ぎ出しました。しかし、残念な事に「初心者向けサイト」を見ても、何をどこから手を付けていけばよいのかサッパリわからず、心が折れそうになりました。

なぜなら、DTMを解説してくれている親切なみなさまは、DTMについてある程度、いや、かなり知識を持っている状態で解説をしてくれているので、前提知識が無い私にとっては、専門用語の嵐で、何を言っているのか全くわからなかったのです。

ある程度、知識が集まってきてからは理解できるようになったものの、その最初の知識を集める段階が非常につらかったのです。お金もムダにかかってしまいましたし・・・。

そこで!本記事は、まだ専門用語がわからないよーという段階の方に向けて、「最初の知識集め」を含めた「DTMの全体像」をぼんやりと理解してもらうことを目標に作成いたしました。

ボリュームはそれなりに多いですが、この記事を読み切ると、DTMの全体像が掴めるところまでたどり着けるようにしてみました。この全体像を持って他の解説ページを見に行けばあら不思議。なんとなく話が見えてくるではありませんか!

そして、記事を読む際のストレスをなるべく減らすため、上から順番に読んでいけば理解できるような構成で記事を作っています。

そういうわけなので、DTMが全く分からないけど始めたいんだ!というあなたが無事にDTMを始められるようにお手伝いさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それでは早速、始めていきましょう!

DAWの話

基盤はDAW(ダウ)ソフト

DTMを知るにあたって、まず最初に覚えてもらいたい言葉があります。「DAW(ダウ)ソフト」です。Digital Audio Workstationの略称ですが、この長い名前は覚えなくて良いです。

DTMと字面がやや似ているので、混乱するかもしれませんが(私はしました)、この先、DAWという言葉がたっぷり出てくるので、しっかりと認識しておいてください。

では、このDAWソフトがどういうものかというと、コンピュータで音楽を作る基盤となるソフトです。この記事でも、この先たくさんの話をしますが、ほとんどの話がこのDAWソフトに関するお話です。DAWソフトが持つ機能のお話や、DAWソフトをカスタマイズするお話がほとんどを占めます。

そのため、DTMの世界の中心には、常にこのDAWソフトがいると思ってください。DAWソフトが無ければコンピュータで音楽を作ることは出来ないでしょう。つまり、DTMをやるにあたって必須のソフトというわけです。

まずはこの「DAWソフト」という存在を覚えてくださいね。

コンピュータで作る音楽の範囲

コンピュータで作る音楽と聞くと、なんとなくポチポチと何かを画面に入力して作っていくイメージがあるかもしれませんが、現代では楽器を演奏して録音する音楽についてもコンピュータが使われていることがほとんどです。主に、録音した後の音の加工や合成などをコンピュータでやります。

楽器演奏の録音にもDAWソフトは使うので、演奏で音楽を作ろうとしている方も、DAWソフトのお世話になることでしょう。

さて、そんなDAWソフトですが、様々な会社がそれぞれのDAWソフトを販売しています。

どんな名前のソフトがあるか、有名どころをいくつかご紹介しましょう。覚える必要は無いです。

  • Cubase(キューベース)/Steinberg(スタインバーグ)社
  • FL Studio(エフエルスタジオ)/Image-Line(イメージライン)社
  • Logic Pro(ロジックプロ)/Apple(アップル)社
  • Pro Tools(プロツールズ)/Avid(アビッド)社
  • Studio One(スタジオワン)/PreSonus(プリソーナス)社

などなど・・・。

挙げればキリがないのですが、使っている人が多そうなDAWソフトを並べてみました。ちなみに、私が使っているのはCubaseです。

DAWソフトの大雑把な機能

とりあえず、DAWソフトという存在があることは把握いただけたかと思いますが、何をするソフトなの?というお話を大雑把にしておきます。詳細は後述しますが、まずは全体像をつかんでおきましょう。

DAWソフトは、とても大きく乱暴に分けると3つの事が出来ます。

  1. 録音
  2. 打ち込み
  3. 音の編集

1つ目の「録音」とは、楽器やマイクをパソコンに繋げて、演奏を録音する機能です。演奏した音をオーディオファイルに変換してくれる機能だと思ってください。

オーディオファイル

いわゆる、MP3ファイルとかですね。DTMでは、WAVファイルというものを使用することが多いです。なぜかと言うと、MP3より音質が非常に良いからです。ただしその分、容量も大きくなりますが・・・。

2つ目の「打ち込み」とは、音の高さや長さ、演奏の表現方法などをコンピュータにポチポチと入力していける機能です。ポチポチと入力してあげると、コンピュータがその入力に従って楽器の音を鳴らして演奏してくれます。

3つ目の「音の編集」とは、その名の通り、音を編集する機能です。これについては、乱暴にまとめましたが、実に様々な機能が含まれていますので、詳細は後述します。

ここで把握しておいてもらいたい内容としては、例えば音色を変える、音量を調整する、音の鳴る空間を作るなど、様々な「音の編集」が出来るという点です。イヤホンなどで音楽を聴いていると、ある楽器が右方面や左方面から聴こえたりすることがありませんか?そういった、音の鳴る方向を設定したりすることもDAWソフトで出来るのです。

というわけで、DAWソフトでは音に関する様々な事が出来るため、音楽を作るには必須だと言って過言ではないのです。

DAWソフトを買う前に

「よーし、DTMにはDAWソフトが必要ということは分かったから、早速買うぞ!」と思っているそこのあなた!ちょっとだけ待ってください!

DAWソフトを検索してみると分かるのですが、一つのDAWソフトであっても様々な情報があって混乱することになると思います。全体像を把握してから検索してみましょう。

バージョン

まずDAWソフトのバージョンについて。それぞれのDAWソフトは、時代を経て進化し、バージョンアップがされています。だいたいのDAWソフトには、名前の後ろに数字や西暦がついています。

例えば私が使っているCubaseでは、2021年2月時点の最新版は「Cubase11」です。Windowsでいう所の「Windows8」や「Windows10」みたいなものですね。iPhoneだと「iPhone11」とか。

ただ、このバージョンについては、あえて古いバージョンを買う必要は無いと思いますので、買おうとしている段階での最新版を調査すれば良いです。

グレード

つづいて、グレードというものがあります。簡単に言うと、ソフトのお値段によって使える機能が変わってきます。

多くのDAWソフトはグレードが展開されていて、「そんなに高いソフト買う予算が無いよ・・・とほほ」という人向けの安いグレードが販売されています。安い分、機能が制限されているというわけです。

またCubaseの例で恐縮ですが、Cubaseには5つのグレードがあります。(私がCubaseを使っているために話が多く出てきますが、決して回し者ではないのです。好きですけど。)

Steinberg(スタインバーグ)社製の製品を買うと、付属でついてくることがあるシリーズ、「Cubase LE」「Cubase AI」。言ってみればほぼ無料みたいなものですが、ほとんどの機能が制限されていると言っても過言ではありません。私は実際に使っていないので、どのくらい制限されているのかわかりませんが。

続いて、有料版ですが、多くのDAWソフトは3グレードくらいに分かれています。

まずは、エントリーモデルとなる「Cubase Elements」です。2021年2月現在、13,000円くらいです。おおよそのDAWソフトは、エントリーモデルが1~2万円くらいの価格のようです。無料版と比べると出来ることは多くなっていますが、制限されている機能はまだまだ多いです。

エントリーモデルの上位版、標準グレードの「Cubase Artist」。2021年2月現在、35,000円くらいです。多くのDAWソフトが、標準グレードとしては3~5万くらいの価格のようです。だいぶいろんな事が出来るようになっていますが、なんとなく、かゆいところに手が届かない感じがしました。

最後に、最上位モデル「Cubase Pro」。2021年2月現在で63,000円くらいです。他のDAWソフトはピンキリで、10万円近いものもありました。最上位モデルは、6~10万くらいが相場ですかね。値段の幅が広いです。制限されている機能は無いので、なんでもできる感じです。

アップグレード

実際のところ、使ってみないとなんとも言えないというのが私の思いです。しかし、安いのを買って満足いかなかったら高いのを買いなおさないといけないのかというと、そこは救済措置があります。

アップグレードという形で、「差分+アルファ」くらいで上位のグレードにアップグレードすることが出来ます。

そのため、「最初から7万も出せないっすよ・・・」という人は、グレードの低いものから入っていって、徐々にパワーアップさせていくことが出来ます。

と、多くのサイトに書いてあり、「初心者はエントリーモデルから入るのが良いでしょう」みたいに書いてあるので、私は「じゃあElements買うか」となりました。しかし、現在私は、「Artist」を経て「Pro」を使っています。使える機能が少ないんですもん・・・最終的にやりたいことやるには、Proが必要でした。

そのため、アップグレードの費用が余計にかかってしまったのですね。私の場合、結果論としては最初からProを買えば良かったのですが、未知の世界に入るにあたってどうなるかわかりませんから、そのための保険料と考えると仕方ない出費なのかもしれません。

そういうわけなので、自分の性格も鑑みながら、「最終的に最上位モデルまで行くな」と思ったら最初から最上位を買った方がお得です。

DAWをお安く手に入れるいくつかの方法

さて、一旦ここまでのDAWソフトの全体像を整理しておくと、各社が出しているDAWソフトにはリリース順のバージョンが存在していて、値段によって機能が制限されたグレードがあり、それらのグレードはアップグレードにて購入可能というお話でした。

ここまでくると、いよいよ「何を買おうか」という話になってくるわけですが、DAWソフト高いですよね。お得に手に入れるいくつかの方法をお伝えしておきます。ただ、このサービスはメーカーによって違うので、調べてみてください。

  • セール
  • アカデミック版
  • クロスグレード版

まずは、セールです。世の中にはサマーセールとか、ウィンターセールとか、色々なセールがありますが、DTMの世界にもセールがあります。

特に安くなるものが多いのは、「ブラックフライデー」のようで、11月下旬くらいですね。ただ、必ず安くなるわけでもなければ、他のセールでもっと安くなったりすることもあるようで、いつ買えば良いか予想するのは難しいです。

なので、急ぎでないのであればセール開催まで待つと良いです。ただ、熱量があるうちにやりたいのであれば、そこはお金にものを言わせて買うのがよいと思います。

続いて、学生の方に朗報です。「アカデミック版」を販売しているメーカーもあります。学生であることを証明できれば、お安く買えます。相場としては、30%OFFくらいですかね。メーカーによって異なるので、確認してみてください。

そして最後、クロスグレード版というものがあります。私は、DTMの世界に入ってから始めて知った言葉だったのですが、一般的なんですかね?

どういうものかというと、「他社製品を持っていると安くなる」というものです。おそらく業界を活性化させるための戦略なのではないかと思っていますが、違うかもしれません。単純に、自社製品に乗り換えてもらいたいだけかもしれませんね。

これもまた、メーカーによって異なりますが、アカデミック版くらい安くなっているものを見かけたりもします。しかし、初めてDAWソフトを買う人にとっては、どのメーカーのDAWも持っていないので、残念ながらクロスグレード版は購入できません。

というわけで、初めてDAWソフトを買う場合は、学生の方はアカデミック版で安く買いましょう。学生以外の方は、セールを狙って安く手に入れるか、標準価格で買いましょう。

どのDAWが良いの?

さて、DAWソフトが必要なのはわかった。DAWソフトの売られ方も分かった。では、どこのメーカーのものを買えば良いのか?という問題がいよいよ出てきますね。

こればっかりは、自分に合ったDAWソフトを使うのが一番なので、気に入ったものを買ってくださいとしか言えません。

DAWソフトは無料体験版を配布しているところが多いので、無料版で試しに触ってみるのが一番だと思います。触ってみると、多少判断が出来ると思います。

ただ、DAWソフトを初めて触る時って、何すればいいか分からないんですよね・・・。なので、初心者にとってはかなり難しい買い物になると思います。

参考程度に、私の判断基準を書いておくと、まずはいくつか無料版を触ってみて、「なんとなくCubaseが触りやすかった」というのが1つと、Cubaseを作っているSteinberg(スタインバーグ)社はドイツの会社なんですけど、日本ではYAMAHAさんがサポートをやってくれているので、安心感があったことが1つ。そして、ユーザー数が結構多いようで、ネットで情報を探しやすい”らしい”という話を見たので、「Cubaseにしよう」という判断をしました。

結果として、DTMをやっている知人が使っているDAWもCubaseということが後々発覚したので、わからないことを聞けたりするのが良いです。

DAWまとめ

さて、ここまででDAWソフトの話はいったん一区切りとします。長くなってますね。

DAWソフトについてまとめておくと、以下の通りです。

  • 音楽制作に必須のソフトである
  • 様々なメーカーが色々なバージョンを出していて、値段によって機能が違う「グレード」がある
  • 実際に触ってみてから判断しよう!
  • セールを狙って安く買う手もある

ただ、DAWソフトを購入するのは、もう少し待っていただきたく思います。この先、DAWの他にも購入する可能性のあるものが出てきますので、DTM全体の予算を含めて判断していただいた方が良いのではないかと思っています。

とはいえ、DAWソフトさえあれば最低限音楽を作ることはできますので、「熱い想いを留めておけない!」という人は、買ってしまって良いです。おそらく、早く曲を作った方が良いです!そうでない人は、もう少しお付き合いいただけますと、幸いです。

周辺機器

周辺機器の必要性

DTMをやろうとすると、PC以外に周辺機器がいくつか必要だ、という話が出てきます。「じゃあ、周辺機器がないと音楽できないの?」というと、そういうわけでもありません。DAWソフトがあれば、音楽を作って楽しむことはできます。

ただ、ここが重要な点なのですが、せっかく作る音楽ならば、それなりにクオリティが高いものを作りたくなるのが人間というものだと思います。各周辺機器は、高いクオリティの音楽を作るため、または、効率的に音楽をつくるために必要な機材だと考えていただければ良いです。

なので、高いクオリティを求めなければ「必須という周辺機器」は無いと思います。しかし、「買っといた方が絶対に良いと思う」という機器はありますので、お話していこうと思います。

オーディオインターフェイス

DTMをやっていない人にはあまり馴染みのない言葉だと思います。オーディオインターフェイス。私も、言葉だけは知っていたのですが、何者かよくわかっていませんでした。ただ、このオーディオインターフェイスを把握すると、色々な事が見えてくるので、最初に解説しておこうと思います。

まず、普段みなさんはPCの音を聴こうとしたときに、どうしていますか?

ノートPCの人は、ノートPCについているスピーカーで音を聴いているかもしれませんね。あるいは、イヤホンジャックにイヤホンなりヘッドフォンなりを接続して聴いているかもしれません。Bluetooth接続のスピーカを使って聴いているかもしれません。

では続いて、PCに音を取り込むときはどうしますか?マイク端子にマイクを接続して使うのではないでしょうか。PCによっては、イヤホンとマイクの端子が一つになっていて、ヘッドセットのようなものでどちらも使えるという場合もあるかもしれません。

それでは、そのイヤホンジャックやマイク端子を使用した時の音質はいかがでしょうか?

もし、その音質が非常に良いのであれば、オーディオインターフェイスは不要の可能性があります。良い音で聴けて、良い音で録音できる機能がPCについているのであれば、その機能を使えばよいだけです。ただ、おそらくはそうでない可能性の方が高いです。

どんなに良いイヤホンを買ったとしても、どんなに良いマイクを使ったとしても、PCに最初からついている端子では、音質の良さに限界があります。なぜなら、良い端子を付けるほどPCの値段が高くなってしまうので、価格の上昇を抑える意味でも、”それなりの”端子がついているわけです。

ここで、より良い音質を求めると、PCから音を出したり入れたりするにあたって「オーディオインターフェイス」という専用の機材が必要になってくるわけです。

最初につかむべきイメージとしては、オーディオインターフェイスとは、音を聴いたり、録音したりする際に、高音質にするために必要な機材ということです。

ちなみに、「録音しないよ」という場合は、録音機能を省いた「DAC」という機材も存在します。

オーディオインターフェイスは他にも機能を持っていて、エレキギターなどの電子楽器を録音する際に直接繋ぐことが出来るので、音質が良くなるという機能と、詳細は後述しますが、MIDIキーボードという「打ち込み」において大活躍する周辺機器を接続する端子も持っていたりするので、DTMをやるにあたって、オーディオインターフェイスは大活躍アイテムなのです。

というわけで、低音質でも良いという方はオーディオインターフェイスは不要ですが、高音質で音楽作成をしたい!楽器で録音とかしたい!という人にとっては、超重要な機材です。

ちなみに、私が持っているオーディオインターフェイスは、「UR22C」という機器なのですが、これが「Steinberg(スタインバーグ)社製」なんですよね。そのため、Cubaseとの相性もバツグンに良いというオマケつきです。

MIDIキーボード

MIDIキーボードは、必須機材ではないです。あると便利な機材で、私はもともと持っていた電子ピアノがMIDI機能を搭載していたので、これで代用しています。

まず、MIDIという新しい言葉が出てきましたね。MIDIとは、演奏した情報をデジタルデータとして通信できるようにした規格なのですが、イメージが湧かないと思うので、このように把握してください。

MIDIキーボードとは、MIDIケーブルというケーブルでPCに接続すると、マウスでぽちぽちと入力する代わりに、鍵盤で入力することが出来るようになる機材である。MIDIそのものが何であるかの説明にはなっていませんが、MIDIキーボードという存在については、押さえることができるかと思います。

これは、リアルタイム打ち込みに対応しているので、DAWソフトでクリック音(メトロノーム)を鳴らしながら鍵盤を押していくことで演奏した情報をそのままPCに覚えさせることが出来ます。鍵盤を押した強弱についても反映されるので、なかなか優秀な存在だと思います。

とはいえ、マウス一本あれば再現可能な世界でもあるので、あくまで作業効率化のための機材だと考えて大丈夫です。

スピーカー、ヘッドフォン

音を聴くにあたって、必須のアイテムですが、これもまた、より高いクオリティを求めるなら、必要な機材と言えます。特に顕著なのが、値段によって音質が変わる点ですね。

自分で作った音楽を聴くのもそうですが、編集作業をするときにとても重要です。

繊細な音を聴き分けて微調整をするには、そもそも繊細な音を聴くことが出来る環境を整えなければいけません。オーディオインターフェイスがあれば、良い音の出力はできますが、その良い音を拾って鳴らしてくれる機材が必要なのです。

ただ、そこまではこだわらないということであれば、リーズナブルな機材で良いと思います。

音を聴くこと

編集作業中などに音を聴くことを「モニタリング」と言います。良い機材でモニタリングすることで、より繊細な音を聴き分けることが出来ます。

マイク

声を録音したり、アコギなどの電子楽器ではない楽器の音を録音するのに必要な機材です。オーディオインターフェイスに繋ぐことで、より高音質で録音することが出来ます。

マイクも、様々なマイクが存在していて、より高音質で録音するためには高価な機材が必要になってきます。そんな録音しないよ、という方には不要の機材となります。

周辺機器まとめ

とりあえず必要そうな周辺機器は書いたので、一旦ここまでとします。まとめておくと、以下の通りになります。

  • 周辺機器は、音楽のクオリティや作業効率を上げるための機材である
  • オーディオインターフェイスは、PCと音のやり取りをする機材
  • MIDIキーボードは、DAWソフトへの打ち込みをする機材
  • スピーカーやヘッドフォンは、良い音で聴きたければ高いものを購入
  • マイクも良い音で録音したければ高いものを購入

プラグイン

プラグインとは

さて、だいぶ長くなっていますが、プラグインの項目で最終章です。

新しい言葉が出てきましたね、プラグイン。DTMで言うプラグインとは、DAWソフトの機能を拡張するためのソフトだと思っていただければ良いです。

これも周辺機器と同じ発想で、音楽のクオリティを上げるために必要な道具となります。そのため、クオリティを求めないのであればDAWソフトのみで作成可能です。

音源

正確には、音源は「プラグイン」とは呼ばれずに「音源」と呼ばれるのですが、DAWソフトを拡張するという機能を考えると、ここに分類するのが分かりやすいだろうと思い、この項目で解説しています。

音源とは何かと言いますと、打ち込みで作成したデータを演奏する仮想の楽器のことです。

DAWソフトにも最初から入っている音源が存在しますが、残念ながらそこまでクオリティの高いものではないことが多いです。印象としては、いかにもコンピュータで打ち込みました、という音がする感じでしょうか。

そのため、自然に聴こえるような音にしたい!という場合や、DAWソフトの音源に入っていない楽器を導入したい場合に、別途購入して導入する必要があります。

音源についても、様々なメーカーが様々な音源を販売しているので、検討する必要があります。

その中でも、音源は大きく2種類に分かれているので、その部分について解説しておきます。

個別音源

音源の基本は、個別音源です。例えば、「ピアノの音が欲しいな~」と思ったら、ピアノ音源を入手する、というシンプルな話です。ただ、個別音源というのは、非常に高価です。なんとなく眺めていると、1つの音源で2~3万円くらいします。とにかく高いです。その分、クオリティが高いです。

マルチ音源

しかしそうなってくると、「オーケストラ作りたいんだけど、いくらになっちゃうわけ・・・?」という心配が出てきます。そこで登場するのが、マルチ音源です。これは、様々な楽器の音源がまとめて入っているパックのようなものです。個別音源を頑張ってそろえるよりは安く多くの楽器を手に入れることが出来ます。

しかし、個別音源に比べるとクオリティが劣っているものもあったりしますが、DAWソフトについてくる音源よりはクオリティが高いので、「予算が無いんだな・・・」という人にとってはありがたい存在です。

いくつかのマルチ音源を紹介しておきます。

  • KOMPLETE(コンプリート)/ Native Instruments(ネイティブインストゥール)社
  • SampleTank(サンプルタンク)/ IK Multimedia(アイケーマルチメディア)社

マルチ音源も、DAWソフトと同じようにバージョンやグレードがあります。グレードが上がるほど、使用できる音が増えていくので、予算と相談して決める必要があります。

KOMPLETEは、プロも使用するクオリティの音源が入っています。なぜなら、このKOMPLETEは、Native Instruments社が開発している個別音源の詰め合わせパックのようなものだからです。値段はそれなりに高いですが、クオリティが高いものが多いです。

SampleTankは、いかにもマルチ音源というソフトの作りをしています。ソフト上で使いたい楽器を選択するイメージです。色々な楽器の音を鳴らせるので、どんな楽器があるのか探るだけでも非常に楽しいです。

プラグイン

プラグインとは、音を編集する機能を持った拡張ソフトのことだと思ってください。DTMの世界でプラグインというと、これのことを指します。

音の編集と言っても、イメージが湧かないと思いますが、DAWソフトのところでお話ししたような、音の鳴る左右の空間を作ったりすることも音の編集に入ります。

そういった、音の編集をする作業のことを「ミキシング」と呼びます。ひとつ覚えておきましょう。

ミキシングには、実に様々な要素が含まれていて、このミキシングの作業をサポートしてくれるソフトたちが、プラグインというわけです。

どんな編集作業があるかというと、個別録音した楽器の音たちをひとつにまとめる作業だったり、録音したときに環境音などのノイズが入ってしまっていた場合は、ノイズ除去をする作業だったり、あるいは音をラジオっぽい音質に変えてみたり、大きなホールで演奏しているような反響のある音に変えてみたり・・・。ここに並べるととんでもないことになってしまうのでここらでやめておきます。

そういったことをするために、それぞれの機能を持ったプラグインを導入して使用することで、思い描いた音楽を作っていくことが出来るのです。

曲作りの手順

ミキシングという言葉が出てきたので、DTMにおける曲作りの手順について書いておきます。

非常に乱暴ですが、以下の3工程に分かれると思ってください。

1. 打ち込み/録音
2. ミキシング
3. マスタリング

打ち込み/録音は、いわゆる作曲の段階です。どんな楽器で、どんなメロディを奏でるのかという曲作りをします。

ミキシングは、打ち込みや録音で作成した音を編集し、1つの曲に仕上げる作業のことです。ミキシングの作業を終えることで、ひとまず「曲」が完成します。

そして最後、新しい言葉が出てきましたが、マスタリングです。マスタリングは、ミキシングで作成した曲を、どんなデバイスで聴いても大丈夫な状態に仕上げることです。

曲を作っている時は、自分のPCの環境で聴いているわけですが、完成した曲を「スマホで聴いてみたいな」と思ったりするでしょう。その際に、マスタリングをしていないと、「なんか違う・・・」という事になりかねません。

その理由は、普段スマホで聴いているのはマスタリングされた市販の楽曲のため、それらと比較すると例えば音量が小さかったりします。

そのため、マスタリングをすることで、他の楽曲と極端な差を感じることなく楽しむことが出来るようになります。

ミキシングやマスタリングを、より高いクオリティで行うためのソフトがプラグインというわけです。

プラグインをお安く手に入れるいくつかの方法

DAWソフトの時にもご紹介しましたが、DAWソフトよりもプラグインの方が安く手に入れる機会が多くあるイメージです。

  • バンドル
  • セール
  • クロスグレード版

プラグインを販売している会社で有名どころと言えば、Waves(ウェーブス)社がまず挙げられると思います。Waves社のプラグインは良いものが揃っていて、プロの方も使っているようです。

値段はピンキリなのですが、まぁ、ひとつ1万円のプラグインなどザラにあります。

「またここでもお金がかかるのね・・・」という方に、「バンドル」というものをご紹介しておきます。いわゆる、プラグインのセットです。

例えば、超有名な「Waves Gold」というバンドルがあります。プラグインが40個くらい入っているセットなのですが、単純計算で1個1万円だとすると40万円します(高っ!)。これが、Waves Goldだと、標準価格でだいたい10万円くらいになります。まだ高いですが、最近はセールで買うと1万円を切ります。40万円が1万円で買える、そう考えると激安です。

Waves社に限らず、プラグインはバンドルで販売されていることが多いので、どのバンドルに欲しいプラグインが入っているのかしっかり確認し、お得に買える方法を探してみてください。

続いてセールですが、プラグインのセールはけっこう多いです。DAWソフトのところでも紹介しましたが、ブラックフライデー(11月下旬)は大盤振る舞いするものも多いようです。

ただ、その後の年末年始セールでもっと安くなるパターンもありますので、最安値で買うのは、なかなか読むのが難しいです。サマーセールやGWセールなどもあり、なんだかんだセールの時期が多い印象です。

また、初心者にとって気を付けなければならない点は、セールだからと言って飛びつくと、実は安くない可能性があることです。ものによってですが、年中セール価格で売っていて、それを「セール」と称して売っているパターンがあります。「今のうちに買わなければ!」と焦って買ったら、標準価格だったなんて悲しいので、あくまで冷静に価格を見極めて買う必要があります。

特に、バンドルなどはセールしているパターンが多かったりするので、本当に欲しいプラグインが入っているのか、本当に必要なのか、など考えて買わないと、無駄にお金を失っていくことになります。

なので、適正価格を見極めたうえで、予算と相談しながら購入することをオススメします。

(と言っても、その適正価格の見極めがまた難しいんですよね・・・)

特に、Wavesのプラグインは、販売されてから年月が経っているものも多く、おそらく開発費の元が取れているプラグインは、お安く提供してくれているんだと思います。

そして最後に、プラグインもクロスグレード版が販売されているものがあります。「Waves Goldのバンドルを持っていると安くなるよー」とか、ものによっては「この会社のDAWソフト持ってると安くなるよー」ということもあるので、せっかく安くなるなら、安く手に入れましょう。

買うものが多いDTMにおいて、なるべく安く済ませるならそっちの方が良いですよね。ということで、焦らず冷静に情報を集め、しっかり考えて買いましょう。私は、この辺りの事を知らなかったので、焦っていろいろ買ってしまい、結構ロスが出てしまいました。

プラグインまとめ

プラグインというものを、なんとなく理解できましたでしょうか?DAWソフトに導入することで、機能が増えるソフトのことです。

また、本記事では音源についてもプラグインの項目に入れました。「音」を増やす機能を持っていると考えれば、シンプルに分かりやすくなると思います。

安く手に入れる方法もいくつか紹介しましたので、しっかりと確認してから購入するようにしましょう。

番外編~コンピュータの話

コンピュータの話

プラグインの話で「最終章です」と言っておきながら、番外編を追加しました。コンピュータで音楽を作るので、コンピュータは切っても切れない必須の存在だからです。

私、本職はシステムエンジニアなので、コンピュータについては仕事上詳しいわけです。個人的には、システムエンジニアやっててよかったな、と思う場面がいくつもありました。そのあたりをお話できればと思って、番外編を追加しました。

容量の問題

DAWソフトを導入する程度であれば、そんなに問題は無いのですが、音源を追加していくことになると、非常に大きな容量が必要になってきます。

例えば、音源の項目で紹介した「SampleTank」ですが、標準グレードのSampletank4で100GBくらいでした。KOMPLETEのULTIMATEというグレードも持っているのですが、すべてインストールすると800GBくらい必要のようで、直近で不要そうな音源は入れてません。

800GBともなると、最低限1TBのHDDやSSDが必要になってくるわけですが、実際問題1TBだけでは音源でほとんどが埋まってしまうので他に何もできなくなってしまいます。

個別音源を購入すると、例えばピアノ1個で30GBとかあったりするので、とにかく大容量が必要です。

あとは、曲を作っていくにあたっても容量が必要で、WAVファイルで曲を書き出すと、だいたい2分半くらいの曲で50MBもあります。20曲で1GBと考えると、サクサクと作曲していくと、どんどん容量が削られていきますね。

DAWで作業している最中のプロジェクトファイルも、意外と容量があります。プロジェクトファイルは、終わったら消してしまうのも手ですが、消してしまうと「ここもうちょっと編集したいな~」という欲望が出ても編集が出来なくなってしまいます。

というわけで、ストレスなくDTMをやるにはかなりの大容量が必要になってくるというお話でした。

スペックの問題

さて、容量のお次はスペックの問題が立ちはだかります。容量さえあれば、とりあえず保存はいくらでもできるのですが、音楽作りにおいてPCのスペックが足りないと満足に作業できなくなってしまいます。

特に重要なのは、メモリです。PCの起動だけでもなんだかんだ4GBくらいつかいますかね。DAWソフトを起動すると、1GBくらい使います。しかし、ここからが問題で、音源を起動するたびにメモリが食われていきます。

そのため、多くの楽器を使った編成で曲を作りたいとなった場合は、メモリも大きい必要があります。

私は試しに多くの音源を起動してみたりしたのですが、やはり16GBでは足りなそうだという事が分かり、32GBに増築しました。

あと、音源を保存しているストレージについても、HDDを使用していたのですが、音源の起動に時間がかかっていたので、「SSDの方が早いのでは」と思った私は、SSDに乗り換えました。

まさか、DTMを始めてからPCを強化することになるとは思っていませんでした。ただ、快適に作曲するためには必要な出費だったと思っています。

トラブルが起きたときの解決に向けて

ここまで2つのお話はPC周りのお話でした。最後のお話は、トラブルが起きたときにどうするかという問題です。基本的に問題が起きるとしたら、DAWソフトの操作に関する問題が多いです。

プログラムをやっている人ならわかると思うのですが、とにかくネットで調べるクセを付けるのが大切です。

ただ、その調べ方についても慣れが必要な世界だと思っています。例えば「音が出ない」という現象一つとっても、なぜ音が出ないのか、人によって状態が異なるためです。

ただ「音が出ない」と調べても、解決策がするっとでてくることは少ないと思います。関連していそうなマニュアルを読んでみたり、公式フォーラムをあさってみたり、親切な人のブログを読んでみたりする必要があります。

おそらくDTM初心者の方で、音源を購入したときに必ずぶちあたる壁は、「DAWソフトにどうやって音源を導入するのか分からない」だと思います。

仕組みが分かってしまえばなんてことはないのですが、「このDAWソフトの場合はこう」なんて丁寧に書いてくれていないので、自分で方法を探る力が試されます。

これに関しては、もう慣れるしかないと思っているのですが、せっかく買ったソフトの動かし方が分からずにただ容量を食いつぶすだけになってしまうと非常に残念なので、あきらめずに調べるという力を身に着けると良いと思います。

コンピュータの話まとめ

PCについてもお話してみました。まとめておくと、以下の通りです。

  • 容量(ストレージ)は余裕を持たせておこう
  • メモリも余裕を持たせておこう
  • 分からないことがあったら、頑張ってネットで調べよう

総まとめ

さて、かなり長い記事となってしまいました。ここまで読んでくれている方がどれだけいるのか分かりませんが・・・

この記事を頑張って読み切ったあなたはきっと、他のDTMの記事を見に行っても、どこの話をしているのかなんとなく話が見えてくるようになっていると思います。

では、この長い記事のポイントを最後に復習しておきましょう。以下の通りです。

  • DTMの中心はDAWソフト
  • DAWソフトさえあれば音楽は作れる(ただしクオリティが上がらない)
  • クオリティを上げるためには、以下の道具を買うと良い
  • 周辺機器(PCと音のやりとりをする機材)
  • 音源(打ち込みでより良い音を出す追加ソフト)
  • プラグイン(音の編集のクオリティを上げる追加ソフト)
  • 快適に作曲するには、PCのスペック・ストレージも余裕を持たせると良い

長々と記事を書いてきましたが、この7行にすべてを集約しました。

この点を押さえられたら、DTMの情報を集めやすくなることは間違いないでしょう。

当サイトでは、自作音楽の配信や、DTMに関する情報を発信していきます。他の記事なども参考にしていただけると幸いです。それでは、ありがとうございました!

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